ヴァシーリー・セルゲイェーヴィチ・カリーンニコフ
Vasily Sergeyevich Kalinnikov
1866年1月13日- 1901年1月11日
オリョール県オリョール出身の作曲家で、イワン・ツルゲーネフと同郷。貧しい警官の家庭に生まれ、14歳で聖歌隊の指揮者となる。モスクワ音楽院に入学するも学費未納で退学後、モスクワ楽友協会付属学校で音楽を学びながら演奏や写譜で生計を立てた。
1892年にチャイコフスキーに認められ劇場の指揮者となるが、過労と結核により活動を断念。療養先のヤルタで交響曲2曲や劇音楽を作曲。『交響曲第1番』は生前に欧州で演奏されたが、病で立ち会えず、そして楽譜出版を目前に35歳で死去。
本日は、冒頭1楽章チャイコフスキーのバレエ音楽とドヴォルザークの混合を感じる交響曲1番をN響の演奏で。翼を広げて大空を飛翔するかの様な第2テーマも気に入っています。展開部では第一テーマはフーガ的に現れます。2楽章のso mi so mi の反復が心地よく、3楽章はロシア風味スケルツォと感じます。軽快ながらロシアの豊かなサウンドが繰り広げられます。4楽章は1楽章の冒頭で始まるので、びっくりされることでしょう。ロンド形式の中に大好きな1楽章の第2テーマ、2楽章など組み込まれています。お気に入りのBGMでもありますし、是非、圧倒的なエンディング生で聴いてみたいです。
出典@kleiberism
作品一覧
1. 交響曲・管弦楽曲
カリーニコフの最も重要なジャンル
• 交響曲 第1番 ト短調 (1894–1895):彼の最高傑作であり、ロシア交響曲史に残る名作。
• 交響曲 第2番 イ長調 (1895–1897):第1番に劣らぬ叙情性を持ち、より構成的に進化しています。
• 劇付随音楽『皇帝ボリス』 (1899):A.K.トルストイの戯曲のための音楽(序曲が有名)。
• 交響詩『ニンフ(水の精)』 (1889)
• 交響詩『杉と椰子』 (1897–1898)
• 交響的絵画『ブィリーナ(叙事詩)』 (1892頃)
• 弦楽合奏のためのセレナード (1891)
• 管弦楽のための組曲 (1891–1892)
• 間奏曲 第1番 嬰ヘ短調 / 第2番 ト長調 (1896/1897)
2. ピアノ曲
小品が中心で、繊細な情景描写が特徴です。
• 悲しい歌 (Chanson Triste) (1892–1893)
• エレジー(哀歌) 変ロ短調 (1894)
• ノクターン 嬰ヘ短調 (1892–1893)
• ロシアの間奏曲 ヘ短調 (1894)
• ワルツ イ長調 (1894)
• メヌエット ホ長調 (1894)
3. 声楽曲・合唱曲
• 歌劇『1812年』 (1899–1900):未完成(一部のみ現存)。
• カンタータ『ダマスカスのヨハネ』 (1890)
• 合唱曲『ケルビムの歌』第1番・第2番
• 歌曲『王様は年老いていた』 ほか多数