1-パブロ・カザルス
Pablo Casals
1876年12月29日-1973年10月22日
スペインのカタルーニャ地方に生まれたチェロ奏者、指揮者、作曲家。カタルーニャ語によるフルネームはパウ・カルラス・サルバドー・カザルス・イ・ダフィリョー(Pau Carles Salvador Casals i Defilló)。
近代チェロ奏法の確立者であり、20世紀最大のチェリストと称えられる音楽家。彼は、それまで単なる練習曲と見なされていたJ.S.バッハの『無伴奏チェロ組曲』の真価を再発見し、世界に広く紹介したことで音楽史に決定的な足跡を残した。
奏法面では、当時の主流であった「両脇を締める」という窮屈なスタイルを否定し、右腕を自由にして表現力を広げ、左手の指を拡張させて効率的な運指を可能にする革新を成し遂げた。この改革は、後のチェロ作品の発展に不可欠な土台となった。彼の演奏は、強烈かつ無駄のないヴィブラートと深遠な詩情を湛えており、技術を超越した精神的な深みが多くの聴衆やフルトヴェングラーら同時代の音楽家を魅了した。
また、教育者としても多大な影響を及ぼした。弟子には師の徹底的な模倣を求めた後に「すべてを忘れて即興で弾く」ことを説き、後年には個々の自主性を尊重する柔軟な指導を行った。1961年の来日時にはマスタークラスを通じて日本の奏者たちに大きな刺激を与え、また幼少期のヨーヨー・マに対して「もっと外で遊ぶように」と諭すなど、人間味あふれる助言でも知られている。
その活動は音楽の枠にとどまらず、平和活動家としても知られている。故郷カタルーニャへの愛を象徴する民謡『鳥の歌』を、ホワイトハウスや国連本部などで平和の願いを込めて演奏し、「私の故郷の鳥は『ピース、ピース』と鳴く」という言葉は有名。96歳で世を去るまで、カザルスは音楽の完璧な追求と世界平和への献身を体現し続けた。
《鳥の歌》
出典@ishaiagonzalez9432
《サン=マルタン・デュ・カニグー修道院》
出典https://youtube.com/channel/UC0Gi1zubJMM5jIlDBJL17ng?si=3pxxT048hdtnLiDc
《サルダーナ》
出典@calarecords1835
2-フィリップ・スパーク
Philip Sparke
1951年12月29日 ~
イギリスの作曲家。ブラスバンドおよび吹奏楽のための作品で知られる。
ホームページ
https://www.philipsparke.com/
フィリップ・スパークは、ロンドンに生まれ、現代の吹奏楽および金管バンド界を代表する作曲家・指揮者。
王立音楽大学(RCM)でトランペット、ピアノ、作曲を学び、在学中にディプロマ(ARCM)を取得。
学生時代にバンド音楽への関心を深め、最初の出版作品となる『コンサート・プレリュード』
出典@spablopablito
や『ガウディウム』を執筆。
出典@windsymphonica
1979年には、ニュージーランドの選手権のために作曲した『長く白い雲のたなびく国(アオテアロア)』
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が初演され、作曲家としての地位を確立した。
その後の活躍は華々しく、欧州放送連合(EBU)のコンクールでは『スカイライダー』
出典@kingsparkbrass
『オリエント急行』
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『スリップストリーム』
出典@priw666
で3年連続優勝という快挙を成し遂げる。
また、1997年には『ダンス・ムーブメント』
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でサドラー国際作曲賞を、2005年には『宇宙の音楽』
出典@HalLeonardEuropeBrassBand 2016年には『色彩交響曲』
出典@wishwindorch
でNBAレヴェリ作曲コンテストの最優秀賞をそれぞれ受賞している。2000年には自らの出版社「アングロ・ミュージック・プレス」を設立し、自身の作品の出版と録音を精力的に行っている。
日本との親交も非常に深く、1991年に東京佼成ウインドオーケストラの委嘱で書かれた『セレブレーション』
出典@spablopablito
の録音は、彼の音楽が世界的に広まる大きな転機となった。東日本大震災の際には復興支援として『陽はまた昇る』
出典@yanoka128
を寄贈したほか、2019年には洗足学園音楽大学の客員教授に就任するなど、日本の音楽教育にも貢献している。現在は、欧米やアジア、オセアニアなど世界各地で指揮者・審査員として幅広く活動を続けている。
12月30日