この教室のコードのレッスンについて
今日は少しお話しさせていただきます。
クラシック音楽の世界でとらえている和声と
ポピュラー音楽でとらえているコードは名前の呼び方だけではなく
実は役割が違っています。
ポピュラー音楽でのコードは
その和音をギターやピアノで弾くための記号となっていて
英語読みの名前が付いています。
例えばハ長調の主要なコード3つ
C ドミソ
F ファラド
G ソシレ
といった具合です。
クラシック音楽では
これをそれぞれ
Ⅰ(一度)
Ⅳ(四度)
Ⅴ(五度)
と表示します。
クラシックの和声はその調性の中の互いの関係(和声進行)がわかるような表示になっています。
教室ではまずハ長調の3つの主要和音をコードネームで覚えますが、
クラシックの和声間の関係がわかるように
家族のメンバーとして覚えられる子供用教本を使っています。
コードネームの手軽さと
クラシックの和声間の関連性の感覚を
融合したものです。
例えば
ハ長調家では
お母さんはCドミソ
子供はFファラド
お父さんはGソシレ
という具合です。
ト長調家では
お母さんはGソシレ
子供はCドミソ
お父さんはDレファ♯ラ
となります。
どの調性でも同じようにこの3つのコード(3人の家族のメンバー)
が存在し、生徒たちは第一ステップとして
ハ長調、ト長調、ヘ長調、イ短調の和音それぞれの関係を感覚的にも覚えます。
これだけの種類だけでも
初期の演奏用教本の伴奏に出てくるコードはだいたいわかるようになり
譜読みの助けにもなります。
そしてたいていの童謡などは
この3つのコードでできているので
この3つに慣れ親しんでいると
童謡を聞いてメロディと大体の伴奏をつけたものをピアノで再現できるようになります。
ここから出発してメロディ以外の音を採れる耳が育つようになります。
ほかの調性であってもこれがお母さん、これが子供、お父さんという具合に最初に説明すると
曲の中の音が見ず知らずの和音ではなくなります。
時間が許せば、コードを使って即興などより親しめる機会を増やしたいものですが
短期のイベントとして即興演奏のレッスンを行うのが
今のところ限られた時間の中では精いっぱいの取り組みです。
次の段階では
コードネームの意味を覚え
コードを見て和音を弾けるようにしていきます。
これはジブリやポピュラーの曲を使って楽しみながら実践的に
慣れていきます。
これでコードに慣れてくると
クラシックの和声を意識した和声聴音のレッスンを始めることになります。
この段階ではその調性の例の主要な3つの和音だけでなく、
バス(ベース)の音を聞きながら他の和音を聞き取れるようにレッスンしていきます。
聴音は本来記譜しながら行うのですが
教室では限られた時間のなか、記譜まではなかなかできない状況です。
ソルフェージュのクラスを別枠に設けている教室もあり
音大を目標にしているとすれば、現在の時間割では無理なのかもしれません。
生徒の要望に応じて、時間を増やしたり臨機応変に対応していきたいと思います。