前回 この教室で始めた上級者むけ採譜のレッスンについてお知らせいたしました。
初級や中級のレッスンで積み重ねていることが
採譜できるようになることにつながっていきます。
これからどのようにレッスンの内容が採譜能力へつながっていくのかを
何回かに分けてお話ししたいと思います。
今回は調性感覚についてです。
まず楽譜を書くときに必要なのは調号
(ト音記号やヘ音記号のすぐ横に書かれている♯や♭。ハ長調・イ短調の場合は無)
を書くことです。
シャープやフラットの書き方には規則性があり、書き方自体は記譜法のレッスンでも学ぶこととなります。
それとは別に調号決めるにはある曲を聴いて、その曲が何調か聞き分ける能力が必要です。
初級者から始める和声テクニック(まずは5長調、ハ長調、ト長調、ニ長調、ヘ長調、変ロ長調)、
スケール(12長調)、中級者のスケール(12短調を含む)の練習は
指のトレーニングだけでなく、調性感覚を身につけることに役立ちます。
曲を聴いてこの曲が何調なのか初級者はまだわからなくても、
弾かれたスケールが何調のスケールかはレッスンを積み重ねて比較的早い段階でわかるようになります。
55分のレッスンのなかで5分くらいの時間で行っている聴音のレッスンで身に付く絶対音感
の積み重ねと並行して初級者から丁寧に身につけることで、
将来曲を聴いて何調かわかることに結びついていきます。
つまらないと不評なスケールの練習も実は音楽に近づくための最短・最良・最低限のものです。
初級者には時間もかかり面白いものではないのですが、
3年目の生徒なら12長調を1分ほどで弾くことができます。
そうはいっても、10分近くも機械的にスケールを弾くのは小さい子には苦痛だと思います。
ゲーム形式にして楽しんで身につけたり、
調性の持つ個性を色に当てはめて想像力を使って
音と遊ぶ時間にすることができたらと思いながらレッスンしています。
現在は卵探しゲームをしたり、まだお試し段階ですが
スカイプで5分~10分だけ練習におつきあいしたりしながら行っています。
3年目には12調弾けるようにするという長期的な目標をもって、
幼児の気持ちを追い詰めないようなスタンスも重要だと感じています。
好きなものの名前なら(テレビのキャラクターや車の種類など)
大人の想像以上の記憶ができてしまう幼児たち。
夢中になれるレッスンの工夫が常に課題です。